読書メーターの懸賞で電子プルーフ版が当選し、辻村深月さんの小説『闇祓』を発売日前に読むことができる幸運に恵まれました。
人の気持ちの闇にフォーカスしたホラー作品です。
読む人の気持ちによって、どの物語に怖さを感じるかは違うかもしれません。
読んだ本の数:7
読んだページ数:2143
ナイス数:225


私にとって未知の世界である数学者についてのノンフィクション。フェルマーの最終定理を軸にして研究者のエピソードが綴られています。こんな世界があるのか!というのが正直な感想です。ガロアの人生が切ないです。恥ずかしながら数学の問題に関しては理解できないものも多く、そこは読み飛ばしました。
読了日:10月28日 著者:サイモン シン


学校や職場や地域で、追い詰められて破滅に向かっていく人が続出する時には、必ず近くに「闇」を押し付ける人がいる、というホラー。わかりやすい「正しさの押し付け」や「マウント」だけでなく、愚痴や不満に共感してくれるような場面にも「闇」があるというのもわかります。言葉って言魂だと思っているのだけれど、この物語はまさに言魂のエピソード満載でした。自分を追い詰める言葉に気づいた時は全力で逃げなくては。そして何気ない愚痴が自分を追い詰めていくこともあると思うのです。言葉に関して我が身を振り返るきっかけにもなりました。
読了日:10月24日 著者:辻村 深月


安楽死や間引きや人工妊娠中絶や自殺など、死についての考察です。日本人の考え方と他国との比較が興味深いです。終章の、筆者が4歳の時に亡くなったお父様の死を大人になるまで納得できずにいた話はとても切なかったです。「死は不幸だけれども、その死を不幸にしないことが大事」というのは本当にそうですね。二人称の死をどう心に落としこんでいくか、難しいけれど、それが生きていく人の課題でしょうか。
読了日:10月21日 著者:養老 孟司


高校生の女の子が主人公の8つの短編集。異性を恋愛対象として見るようになるお年頃。異性と関係をもった同級生の言葉や振る舞いから、驚いたり憧れたり想像したりという物語が続きますが、最終話で彼ができて、、という物語の順番も絶妙でした。確かに私にもこんな時代がありました。
読了日:10月14日 著者:山田詠美


脳がフリーズした状態とその対処法がいくつかの事例で紹介されています。先日読んだ「スマホ脳」とリンクする点もあるなと思いました。紹介されていた事例を読むと自分に思い当たるものもあって冷や汗をかきました。
読了日:10月09日 著者:築山 節


『余命10年』の筆者が亡くなったあとに見つかった作品だそうです。恋愛モノだけれど、設定や登場人物のキャラが濃くて、ちょっと疲れました。
読了日:10月07日 著者:小坂 流加


昔話題になっていた本を今頃読んでみました。ドラッカーの『マネジメント』は読んでいないし経営学についても無知ですが、楽しく読めました。あとがきに「運動部の女子マネージャーは下働き的なニュアンスさえ含まれている」とあります。が、私は本書のマネージャーさんたちと同様の仕事をしているという認識でいましたので、そのへん少しひっかかりました。細かいことをすみません。
読了日:10月04日 著者:岩崎 夏海
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