2017年、現役会社員の夫を病気で亡くしました。
悲しみにくれながらも各種手続きに追われます。
当時記録していたノートを参照しながら事務手続と相続手続を振り返ってみます。
相続人は妻である私と3人の子供です。末っ子は未成年でした。
ここに記したのは2017年の手続きの記録です。
制度は時代によって変化しますので、現在は変わっているものもあるかもしれません。
あくまでも参考としてお読みいただき、必要な書類や手続きについては関係機関に直接ご確認ください。
手続きをタイムテーブルで振り返る
1か月後まで
役所で事務手続き
葬儀が終わったら役所に出向き、指示通りに窓口を回って必要な手続きをします。
(死亡届は葬儀屋さんが出してくださっています)
担当者の指示に従い印をおしたり書類を書いたり、引越手続きのような感じです。
国民健康保険証受け取り
私と下の子ふたりは夫の扶養でした。
夫他界と同時に夫会社健保を抜けていますので、すぐに手続きをしないと実費で医療を受けることになります。
国民健康保険証は役所の窓口ですぐにいただけます。
「これで病気や怪我をしても大丈夫」とほっとしたのを覚えています。
葬儀代振込
金融機関への振り込みでした。すごい額でした。
病院代支払い
病院に出向いて支払い、同時に保険金請求のための書類をお願いしました。
保険金請求
死亡保険、医療保険、親死亡特約、配偶者死亡特約など請求できるものは全て請求しました。
保険会社に電話して書類を送っていただき、届いた順に片付けていきました。
遺族年金手続き
年金事務所に電話して相談日時を予約して、必要書類を揃えて出向きます。
担当してくださった方が親切で救われました。
名義変更・引落口座引き落としカード変更
我が家は私名義にしているものが多くそれほど大変ではありませんでしたが、それでもそれなりにありました。
銀行口座相続手続き
金融機関によって必要手続きは違います。それぞれに合わせて書類を準備して片付けます。
航空マイル相続手続き
マイルも相続できるんですよ。電話して書類を送ってもらいます。
夫の会社から大量の書類が届き、担当者から説明を聞く
夫は現役会社員でしたので、会社から大量の書類が届き、担当者から電話で説明をしてもらいました。
2時間くらいかかり、メモのノートがすごいページになりました。
現役で亡くなるということは大変なことだと実感しました。
戸籍謄本請求
我が家は飛行機でしかいけない場所に本籍を置いているので、郵送でのやりとりになりました。
生まれてから亡くなるまでの戸籍は揃えてみないといくらの請求になるかわからないと担当者に言われ、郵送で見込み額を送ったり、ちょっと面倒でした。
2か月後まで
次女の実印作成
相続人は私と3人の子供たちです。
娘たちは成人しているので法律行為ができます。大学生の次女の実印は作っていませんでしたので急いで作りました。結婚して姓が変わるかもしれないので名前だけで作りました。(私と長女の実印も名前だけです)
香典返しの手配
通夜葬儀に来てくださった方の住所氏名をエクセルにまとめ、香典返しの手配をしました。
会社の方で住所がわからない人については会社の方にうかがい、また海外の人はどうしたらよいのかは会社の方に相談しました。
香典返しの品を選んで葬儀社に郵送手配をお願いしました。
夫の会社に提出する書類を揃え送付する
必要な書類が膨大で大変でしたが無事に揃ったので会社に送ります。
夫の会社にご挨拶
退職関連の書類をいただきつつ職場見学もさせていただきました。
会社の方には夫生前はもちろん葬儀の際には何から何までお世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。
3か月後まで
医療費還付の書類作成
いわゆる準確定申告です。夫闘病中は医療費が多かったので毎年医療費還付書類を作成していましたが、ほぼ同じ内容です。
法務局で不動産の相続相談
不動産は自宅のみ、夫名義です。相続手続きは自分でできます。
まず法務局に電話して相談日を予約、担当者から書類をいただき書き方を教えてもらいます。
一度ですまないので何度か通いました。
家庭裁判所で特別代理人選出手続き
末っ子は未成年でした。未成年の子は法律行為ができません。
そこで家庭裁判所で特別代理人の選出手続きをしなければなりません。家庭裁判所に出向いて申し立てをし、認められたら不動産相続手続きに入れます。
特別代理人は私の弟にお願いしたのですが、新幹線が必要な距離に住んでいるので、郵送で書類のやりとりをしました。
5か月後まで
家の相続手続き完了
ようやく終了。
住民税請求書届く
夫は1月に亡くなったので前年の収入での住民税が請求されます。
落ち着いた頃に凄い額(3桁万円!子供の1年分の学費より高い!)の請求があり、衝撃は大きかったです。
すべて片付くまで約半年かかりました。
人ひとり亡くなるということは大変なことなのだと実感しました。
参考にした本のご紹介
書店に並ぶ多くの本を比べて、この本を買いました。
司法書士さん、税理士さん、社会保険労務士さんの3人が書かれた本です。説明が丁寧でわかりやすく、大変参考になりました。
相続の制度が変わるたびに改訂されているようです。
悲しい気持ちを抱えての相続手続きは切ないものです。
人の優しさに涙することもありましたし、逆に無神経な言葉に心が折れることもあります。
辛いですが残されたものは生きていかなければなりません。
無理せず、ゆったり、乗り切っていけますように!