きっとぜったい立派にそだててみせますとも、という決意

夫を亡くした時に末っ子は高校1年生。
辛い、淋しいという気持ちは勿論ありましたが、何より「この子をちゃんと育てなければ!」という気持ちが強かったように思います。

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昭和のコミック『りんご日記』

週刊マーガレットで連載されていた漫画です。
少女時代に通っていたピアノ教室の待合室に「週マ」が置いてあり、毎週のレッスンの前に少し早めに教室にでかけて熟読していました。
その中でも特にお気に入りだったのが『りんご日記』(川崎苑子著)です。
主人公が小6から中3までの日常がテーマになっていて、ほんわか優しい物語なのですね。
コミックスは全6巻。1977年から1979年に出されています。

私はこの漫画が好きで好きで、お小遣いでコミックス全巻揃えました。
何か困ったことがあると「こんな時りんごちゃんはどうしていただろうか?」と似たエピソードを読みといたものです。
まさに思春期のバイブル。
ページが剥がれそうになってしまっている今も私の本棚にあります。

残念ながら絶版で、中古市場ではすごい値段で流通しています。
私のコミックスは画像にある通りボロボロ。

電子書籍で発売されたら買ってしまうだろうなぁ。

星くんのお母さんのエピソード

主人公の幼馴染の星くんが物語のメインの登場人物のひとりです。
成績優秀スポーツ万能、そしてヤンチャな一面もある可愛い少年です。

そんな星くんのお母さんのエピソードが5巻にあります。

今はガッツリ教育ママな星くんママですが、昔は少女のように可愛らしかったのです。
実は星くんママは、まだ星くんが小さな頃に旦那様を亡くされています。

星くんのお父さんが亡くなって、しばらくたってから、りんごはすっかり雰囲気が変わった星くんママに驚きます。

星くんママ

『そりゃ わたしががんばらなくちゃー だれがこの子を育てるんです⁉ 
きっとぜったい立派にそだててみせますとも わたし!』
(漫画のセリフ引用)

すごく、すごくわかります。
子供時代に読んだ物語に今また共感しています。

伴侶を亡くすのは悲しい淋しい、でも泣いている場合じゃないのです。
とにかく子供をちゃんと育てなければ!

母が落ち込むと子供が大人になってしまう


夫を亡くしてすぐの頃、私がどんよりしていると子供たちが異様にしっかりしてしまうことに気がつきました。
母はどっしり構えないと子供が子供でいられなくなってしまう・・それは数年後に何らかの弊害としてあらわれそうな予感がしました。
まだまだ子供でいなくてはいけないお年頃に、これは良くないはず。

泣いたらダメだ!

そんなわけで、子供たちの前では涙は封印。
子供の前では元気な母でいるように心がけました。
父親を亡くした子供たちに母親まで失わせるわけにはいきませんから。

子供たちがこれまでと同じように年齢相応の生活をするようになった時、心からほっとしたものです。

あれから4年と数カ月。
末っ子も成人しました。
3人の子供たちは、天国の夫と「良い子に育ったね~」と夫婦で自画自賛できるくらいに育ってくれました。(今のところ)
やれやれ!

お蔭様で今はのんびり暮らせています。



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かりん
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夫を送り、両親を送り、子供たちは巣立ちました。
本とドラマと時々舞台を楽しめたら幸せ。
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