本の感想– category –
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小説『アルプス席の母』は死別母の高校野球伴走ストーリー
甲子園を目指して本気で野球に打ち込む息子の「母」の視点で綴られる物語です。高校野球をテーマにした物語は多くありますが、母目線というのはあまり多くなかったのではないでしょうか。しかも夫を亡くした母!これは読まなくては! 小学生で野球を始めた... -
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『ムーミン谷の彗星』文庫と新版を比べてみました
このたび抽選販売のムーミンのトラベラーズノートが当選し、購入することができました。『ムーミン谷の彗星』の挿絵をふんだんに使った素敵な商品です。とっても嬉しい! 【ムーミンのトラベラーズノート】 本の挿絵と並べて撮影してみました。画像はあげ... -
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漫画『海が走るエンドロール』は夫と死別した女性が一歩踏み出す物語
いろいろな方が紹介されていて私も気に入っている漫画『海が走るエンドロール』が宝島社「このマンガがすごい!2022」オンナ編1位に選ばれました。 コミックスはまだ1巻しか出ていないのですけれど、先が楽しみでなりません。 物語は夫を亡くしたばかりの6... -
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タイトルが凄い『あのこは貴族』は、女子が自分らしく生きる話と解釈しました。映画も良かったです!(Netflixで鑑賞)
映画にもなった『あのこは貴族』(映画、まだみてないけど)そのタイトルと、「東京のお嬢様と地方出身の女性が・・」という設定を聞き、女性のマウント取り合いみたいな話?そういうの苦手だなと思って素通りしていたのです。が、どうも違うらしい。とい... -
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『エンド・オブ・ライフ』『いのちの停車場』で命のしまいかたについて考える。
『エンド・オブ・ライフ』は本屋大賞2000年ノンフィクション本大賞受賞作品。『いのちの停車場』は現役医師が書いた小説で映画が公開されています。どちらも終末期医療をテーマにした本です。 【『エンド・オブ・ライフ』】 リンク 看取りをテーマにしたノ... -
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『ささらさや』は事故で亡くなった夫が妻を見守る物語。
【『ささらさや』は伴侶を亡くした心にしみる物語】 加納朋子さんの小説『ささらさや』は、夫を亡くした頃に再読して癒された小説のひとつです。初版は2001年。伴侶を突然の事故で亡くした頼りない主人公が、幽霊や町の人の力を借りながら強くなっていく物... -
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『犬がいた季節』は地方公立進学校の高校生の物語。昭和から平成までの連作小説です。
2021年本屋大賞3位を受賞した伊吹有喜さんの小説です。進路や恋愛や友情に揺れる高校生のエピソードに自分の高校時代を重ね、胸が熱くなりました。 リンク (以下ネタバレも含みます) 【舞台は三重県四日市市】 物語の舞台は三重県四日市市の高校です。高... -
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小説『十の輪をくぐる』は母と息子と孫娘の物語。子供の個性を生かす子育てについて考えさせられます。
母と息子と孫娘、3代にわたる物語。東京オリンピックとバレーボールを軸に過去パートと現代パートで交互に綴られます。息子にバレーボールを教えた母は過去の自分について語らなかったのですが、認知症の影響かポツポツとおかしな発言をするようになります... -
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小説『きのうのオレンジ』を読んで、若くして癌を患うことの切なさをかみしめる
読後感の良い優しい小説が好きなので、書評などを参考にしながら好みに合う本を選んで読んでいます。地域の図書館で希望の本を予約して読むことが多いですが、時には書店で購入することもあります。 2021年3月には9冊の本を読みました。その中でもとりわけ...
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