結婚したのは1991年のこと。
結婚披露宴の様子はVHSビデオで残してありました。
ビデオカメラの変遷とともに録画するビデオテープも変わりましたよね。
機械が変わると古いビデオは観られなくなってしまいます。
夫は亡くなる少し前に、古い映像をすべてBlu-rayにまとめてくれていました。
夫の遺作 です
夫が亡くなる数ヶ月前のことです。
この機械とこの機械を買ってくれ、この本を買ってくれ、という夫の指示の通りにネットで購入すると、夫は届いた機械をあれこれ繋げて、ついでにそれらを置くための棚を製作して、結婚してからDVD化する前のビデオ類をBlu-rayにまとめてくれました。
結婚式のVHS ビデオも、各種ビデオカメラで撮影した様々なテープもBlu-rayにまとまりました。
イベントごとに細かくわかりやすいタイトルをつけて、とても見やすいBlu-rayになっています。
1991年から2003年までの我が家の歴史です。
(2003年以降はDVDで編集してあります)
今になってみると、これは夫の遺作という気がします。
病状が悪くなるばかりの頃、古いビデオテープのことが気になっていたのでしょう。
妻である私が機械オンチですから、自分がやらないと永久に誰も観られない映像になると心配したのでしょう。
今、古いビデオテープをデジタル化する業者は沢山ありますが、気の利いたタイトルを入れたり、映像を取捨選択したりという指示は難しいでしょう。コストも結構かかるようですし。
夫に整理しておいてもらって、本当に良かった!
20年以上前の映像は、テープの劣化のせいか映像がよくないものもあります。
でも懐かしい!
まだ小さい子供たちと元気な夫の姿に泣き笑いです。
写真もいいけど、声や動きがわかる映像は堪らないです。
編集しておいてくれた夫に感謝しています。
本当は年を取ってから夫婦ふたりで古い映像を楽しみたかったんですけれどね・・。
じんわり涙を浮かべつつひとりでBlu-rayを観る日々です。
なぜここに夫がいないのか?
こればっかりは何年たっても諦めきれないです。