里帰り出産で長女を出産した時、親はもちろんお祝いに来てくださった親戚のオジサンオバサンから「とにかくお金を貯めないと!子供が小さい頃が貯め時だよ!」と貯金圧力が凄かったです。
私の一族は貯金好きが多いのですが、それにしても皆さんおっしゃるので、子供を育てるのにはお金がかかるのだろうなぁというのは理解しました。
その後、子供が3人になりましたが、上ふたりは無事に本人が希望する教育を受けさせて社会に出すことができました。末っ子もゴールが見えています。
ギリギリ綱渡りの年もありました(ギリギリが多かった?)が、なんとかなりました。
少し振り返ってみようと思います。
子供のゆうちょ口座
全国どこでも使えます
里帰り出産して実家にいる間に子供名義の通帳を作りました。
ゆうちょ銀行(当時は郵便局)は全国どこに転居しても使えるので、なにかと便利だと思ったからです。
最初の入金額は子供の出生体重にしました。
これは私のささやかなこだわりです。
お祝い金を口座に入金
いただいた出産祝い金はさっそく作ったばかりの子供の口座に入金しました。
その後も、七五三や入学などでいただいたお祝い金は子供の口座に入金するようにしていました。
お年玉も入金
いただいたお年玉も子供の口座に入金していました。
お年玉は高額ですから小さな子供が握るには大きすぎる額だと思っていたのが基本の考え方です。普段は月に1000円前後の小遣いしか扱っていない子が万単位のお金を握るのはリスクが大きすぎます。お金の失敗は日々のお小遣いの額ですればよい、と思っていました。
「いただいたお金は貯金しておくね、そして大きくなってから学校に行くお金として使おうね」と話し、子供たちも理解してくれていました。
各種給付金も入金
子育て中には政策により給付金や育児手当金などが支給されていたこともあります。
これらも子供名義の通帳に入金しました。
その他、日々の生活の中から通帳に積み立てていきました。
少しの額でも積み立てていけば大きな金額になっていきます。
子供のお金を引き出すと子供の運が逃げる
「子供のお金を引き出すと子供の運が逃げる」と、誰かに聞いたことがあります。
なので子供名義のお金は決して家計費に使いませんでした。
当たり前といえば当たり前ですが、ルールを破るとズルズルいってしまうのが人間です。
教育費として、使う時は使う
その後、子供が成長し教育費が爆発することになります。
子供の教育費って通常の収入ではまかないきれません。
よく「学費がある時はマイナス家計になるもの」と言われますが本当にそうです。
そんな時に子供通帳にどんなに助けられたか!
必要額を子供の通帳からマイナスして、通帳の欄外に「学費として」と書き入れる時、ほっとしたものです。
結婚したら通帳は本人にプレゼント
教育費が終わったら、一定額をゆうちょ口座の定額貯金に入金して口座を整えました。
そして結婚した娘に通帳ごとプレゼントしました。
私が結婚する時は親が家財道具や着物を揃えてくれたものです。
それに比べたら大したことができないのですが、とりあえずできる限りのことをしました。
通帳を子供に渡したら「子育て本当に終了!やったー!」と晴れやかな気持ちになりました。
学資保険もしていました
1992年では最強だった学資保険
長女が誕生した1992年当時、一番割がいいのが郵便局の学資保険でした。
長女誕生時は夫も若かったから保険料も安かったし、積み立て貯金のノリで始めたものです。
3年後の次女、8年後の息子と、次第に割が悪くなってきて、どうなんんだろうと思いつつ契約したものです。
学資保険は「保険」です
末っ子は16歳で扶養者である父親を亡くしましたので、その後の払い込みは不要となり、18歳で満額をいただくことになりました。
まさかの学資保険を保険として使ってしまったのです。
保険について考え方はいろいろでしょうが、辛い時にいただけるお金は本当に有難いものでした。
子供はお金がかかる、でも子育てして良かった
子供って本当にお金がかかります。
お金がかかるから子供は持たないという選択も理解できます。
でも人ひとり一人前に育てることは、とても面白い経験でした。
子育てしながら私自身もいろいろな経験をさせてもらいました。
子供たちには感謝しかありません。