朝ドラは最初の数回みて気に入れば継続して見るというスタンスです。
今期の『虎に翼』は初回から気に入り、録画して欠かさず見ています。
先週月曜日から金曜日の第9週は、兄嫁の所に兄の戦死が、主人公の寅子に夫の戦死が知らされ、父が病死し、家族3人が伴侶を亡くす辛いエピソードが続きました。
夫の死を受け入れられない寅子に母がお金を渡し、このお金を自分のために使いなさい、ちゃんと悲しみなさい、といった言葉をかけるシーンに、私自身が夫を亡くした頃を思い出しました。
夫の死はとうてい受け入れられないこと、でもこのままでは自分が潰れてしまう、、
傷心の私は子供たちを連れて旅行に出かけました。夫の遺影を連れて。
亡き人を思いながら旅をすることで心がゆっくり柔らかくなっていくのを感じ、なんとか前に進んでいけたと、当時の気持ちを思いだします。
そんな『ドン底から前を向いていくまで』の気持ちがギュッと詰まった第9週の『虎に翼』でした。
脚本も素晴らしいのですが、なんといっても寅子を演じる伊藤沙莉さんが素晴らしいです。彼女は目の表情ですべてを語るのですね。
そして金曜日放送回のエンディング直前にテーマソングが入る演出!これは『カムカムエヴリバディ』でもありましたが、視聴者の心をグッと鷲掴みにしますね。
日本国憲法とともに日本が変わる、そして物語もまた動いていくのでしょう。来週からもますます楽しみです。