『犬がいた季節』は地方公立進学校の高校生の物語。昭和から平成までの連作小説です。

2021年本屋大賞3位を受賞した伊吹有喜さんの小説です。
進路や恋愛や友情に揺れる高校生のエピソードに自分の高校時代を重ね、胸が熱くなりました。

(以下ネタバレも含みます)

目次

舞台は三重県四日市市

物語の舞台は三重県四日市市の高校です。
高校名は仮名ですが、筆者の母校がモデルとされています。
母校では実際に犬が飼われていたそうですよ。
筆者の公式サイトはこちら。

筆者公式サイトからは物語の舞台となった四日市市内の散策マップへのリンクがあります。
四日市市といえば初めて電車で通った時に車窓から見えるコンビナートの姿が印象的でした。あぁこれが教科書で習ったコンビナートか、と。
他にも見どころは沢山ありそうです。
物語の舞台になった場所を訪ねてみるのも楽しそうですね。

揺れる高校生たちが主人公

地方の公立進学校が舞台

三重県は私の地元とそう遠くなく、少しご縁があります。
時代によって多少違うかもしれませんが、私立中に進学する生徒もそこそこいる地域というのが私の認識です。
そういうエリアで公立の進学校へ進む生徒は、特に教育熱心な家庭ではないけれど中学での成績が良いため進学校に進んだケースがあるかと思います。
物語ではそんな生徒のエピソードが多いです。

進学をよく思わない家族の存在があったり、親を亡くしていたり、家業のスナックで娘に接客をさせる親がいたり、厳しい状況に置かれながらも進学して自分の道を切り開いていこうとする生徒たちに胸が熱くなります。

旅立つ生徒たち そして自分語り

物語に登場する生徒たちは東京へ、世界へ飛び出して、道を切り開いていきます。
最終章は令和の時代になり、立派になった彼らが登場し感慨深いものがあります。

私自身も地方の公立進学校の出身だからか、物語に登場するエピソードに共感することが多くありました。
「娘は地元で暮らすのが幸せ」と信じていたのが私の両親と祖父母でした。
東京の大学に行きたいなんて主張したら叱られたものです。
なので物語に登場する地方の高校生の燻ぶった気持ちが痛いほどわかるのですよね。
物語の登場人物は自分の力で飛び立っていきますが、私は結局飛び立つことができない高校生でした。

田舎で燻ぶっていた私は思いがけず夫との結婚をきっかけに上京しました。
親は私には何も言わなかったけど、妹には「お姉ちゃんはなんで地元を離れちゃったかな」なんてこぼしていたらしいです。少し申し訳ない・・。

私は首都圏に住み続け子供たちを東京の学校へ行かせることができました。しかも中学から。
私があんなに憧れて叶わなかった東京での学生生活を送る子供たちの様子に、18歳の頃の自分が癒されるような、そんな変な感覚があったのは事実です。

かつて高校生だった人に、もしかしたら現役高校生も

昔も今も高校時代の頑張りで人生が大きく変わっていくことは多いような気がします。
私は高校時代の頑張りが足りなかったのは承知の上ですが、そんな私でも懐かしく思い出す高校時代です。
かつて高校生だった人、もしかしたら現役高校生の心にも響く物語だと思います。

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