米ベストセラー小説『ザリガニの鳴くところ』を読んで、生き物ってなんだろうかと考える

『ザリガニの鳴くところ』は2019年と2020年にアメリカで一番売れた小説だそうです。
2021年本屋大賞翻訳小説部門1位を受賞した小説でもあります。
筆者は69歳の動物学者で、学術書出版の経歴はあるけれど小説を書くのは初めてだとか。
とても読みごたえのある長編小説でした。

(以下ネタバレも含みます)

目次

1952年から1970年くらいのアメリカが舞台です

人の行動、動物や虫や植物の行動

物語の主人公は親の育児放棄でひとり湿地の家に残された少女です。
少女の母親は夫のDVに傷つき、幼い子供を残して家を出て戻ってきませんでした。
そんな母親のエピソードと同時に、怪我をして子供を置き去りにした雌キツネの話が語られます。
物語では終始、人間の行動と生き物の行動が重ねて語られます。
生き物の繁殖行動と人間の恋愛もです。
親に捨てられて湿地でひとりで暮らし学校に行かない主人公に文字を教え本を運ぶ彼がいれば、ゲームのように彼女を狙う彼もいて、自然界の繁殖行動と比較して読むと普通の恋愛小説とはまた違った印象を抱きます。

人種差別、女性蔑視、貧困

今からたった50年ほど前の時代のアメリカに、有色人種や女性が入れない店があるなど、歴然とした差別があったことが書かれています。
現在のアメリカのニュースで聞く差別の根が深いことを思い知らされます。

英語のニュアンスがわからない

主人公は「湿地の少女」と蔑まれているということですが、読む立場としては言葉通り「湿地に住んでいる少女」と解釈するので、差別的なニュアンスがわかりませんでした。英語で「湿地」に差別的なニュアンスがあるのでしょうか?
「貧乏白人」については(ホワイトトラッシュ)とフリガナがあるので、なるほどそういうことかーとわかりました。
翻訳小説を読む時はいつもそんな疑問がつきものです。
英語力のある人なら原書で読むのでしょうね。

読みごたえある物語

物語は少女の成長物語ともいえるし、恋愛物語でもあるし、自然環境の物語でもあるし、差別の物語でもあるし、ミステリーでもあります。
読む人の気持ちによって感想はいくらでもありそうで、アメリカでベストセラーになったのも納得です。
いずれ映像化されるかもしれませんね。

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